今日の本題は『あなたは何をやって良いのかわからないんじゃないんです』というお話をしていきたいと思います。
今回の話を通して、自分はどんな練習から始めればいいのか、何を目標にして頑張っていけばいいのか、という悩みを抱える人々にアドバイスをしたいと思います。
これも私の書籍『1日10分40歳からの速弾き奏法革命』27ページの「練習の時間帯と怪我の防止」という部分を深掘りしていきたいと思います。
この27ページでは太文字で、「集中力が散漫なうちは仕事にしろ趣味にしろ上手くいくことはありません」と書かれています。
まさにその通りなのですが、朝は非常に決断力に優れた時間帯です。

頭がすっきりとリフレッシュされた状態であると言えます。
そのため、朝は決断力が備わっています。人々はあまり自覚していないかもしれませんが、例えば今日は朝食に何を食べるか、どんな服を着るか、誰と会うかといったさまざまなことを考えて決断しているんですね。
私たちは1日の中で、どれだけ効率的に動けるか、どのような決断を下すかを考えています。ただし、このような決断を継続的に行っていると、人間はかなり疲れ切ってしまいます。
午後になると、疲れがたまり決断力が低下するというのはよく知られた話ですね。
そのため、朝から今日はどんな練習をしようかといったことを決めるのにも適していますし、ギターの練習は集中力を必要としますよね。人間は集中力を発揮するためのボタン、いわばスイッチがどこかにあるんです。そのスイッチを押すことで、集中力を高めて集中しやすくなるんですね。
例えば、勉強中に最初は嫌だなと思いながら2時間ほど取り組んでいると、途中からやる気が出てきてもっとやれると感じたりしませんか?
それは何かを始めることが一番重要で、始めてしまえば人間はしっかりと集中できるんですよ。
ですから、ギターの練習をちょっとした朝の時間に取り入れてみると、集中力のスイッチをオンにする効果が非常に高いです。例えば、簡単なフィンガートレーニングやピッキングトレーニングなど、集中を必要とする練習を朝一番に取り入れてみると、1日の生活に非常に良い影響を与えるのではないでしょうか。
そして次の28ページでも、「午前中でもOK」と書かれていますね。また、29ページには太文字で「練習内容を決めることは自分のスタイルを決めることでもあります」と書かれています。この文章の前後にも触れられていますが、1日の中での決断というのは様々なことをやらなければならないということですね。
日々の練習という小さな単位では、朝の短い時間に練習することを決めることができますが、みんながハマってしまうのは「練習しても意味があるのか」という疑問ですよね。
実際には何をやるかは分かっているんです。ただ、それが効果的に上達に繋がるのかという不安を抱えているんですね。これを「タイムパフォーマンス」と言います。皆さんの気持ちはとてもよく理解できますが、そんなことで悩んでいる方は副産物について知らないのだと思います。
例えば、時給1000円のアルバイトに行こうと思うでしょう。その時点では1時間で1000円もらえる、もしくは8時間で8000円もらえるというイメージしかないと思います。しかし、実際にそのバイトに行ってみると店長が良い人で優しく接してくれたり、やりたかった仕事に就くチャンスが生まれたり、バイト先で素敵な友人と出会ったりと、そもそもの目的であるお金を稼ぐということとは別に生まれる副産物が得られます。

ギターも同じです。練習することで新たなスキルや技術が身に付き、想像もしていなかった副産物が現れるんです。だから練習するんです。何を始めてもいいんですよ。
その1つを始めることで副産物が生まれ、それが次に繋がっていくと、徐々にレベルが上がり、練習が楽しくなり、演奏が楽しくなり、生活が楽しくなるんです。ここが、皆さんが理解していないところなんですね。正直に言うと、二の足三の足を踏んでいる人に色々なアプローチを試みました。優しく声をかけたり、少しずつ促してみたりしましたが、うまくいきませんでした。それは根本的な考え方が間違っているからです。
ですから、副産物があるんだ!あなたはやればやるほど利益があるんだ!ということ、つまりタイムパフォーマンスを気にするほど現金な人には、利益があることを教えてあげるのが一番ですね。
なので、非常に悩んでいる考え方をしている方は、ぜひ副産物を得るためにやってみてください。どれもこれも副産物に溢れています。安心して練習してくださいね。そして、これは練習に限らず、生活の中でも様々なことに挑戦していただきたいと思います。
というわけで、今日もご視聴ありがとうございました。
今日という一日が皆さんにとって素晴らしいものになりますように。それでは!
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